ジーコジャパンのW杯初戦を前に、芸能界も応援モードは万全だ。人気バンド「オレンジレンジ」はオーストラリア戦を現地応援するため、10日午後5時30分(日本時間11日未明)、現地入りした。メンバーたちにとっては公私を通じて初の海外。新作の製作の合間を縫っての“強行ツアー”となり、日本代表の最終練習も見学。「現地に来て、日本人としての意識がより強くなった。精いっぱい応援したい」と熱くなっている。
メンバー5人は、日本代表の練習が行われたカイザースラウテルンのフリッツ・バルタースタジアムに“サムライブルー”のユニホーム姿で到着した。
「観客席とピッチがこんなに近いなんて。中田英寿選手、中村俊輔選手、みんなはっきり見える。本番に向かって一丸となっているのがすごく分かる」
YOH(22)は興奮を抑えきれない様子。言葉にも力が入った。視察で訪れた元代表主将の井原正巳氏、アテネ五輪代表監督の山本昌邦氏の姿を見つけるとサインを交換。「これならイケますね!」と意気投合した。
選手たちの動きから学ぶものもあった。「本番に合わせ一丸となるチームワーク。それぞれの選手に個性もあり、バンドのあり方にも通じる大切なものがある」。サムライスピリッツを肌で感じた。
そもそも、フランクフルト空港に降り立った瞬間からメンバー5人のハートは熱く燃えていた。
「実際に来てみて、地元ドイツの人たちはもちろん、いろんな国の人たちがいるのを目の当たりにすると、自分は日本人だと強く感じる。サッカーはサポーターと一緒に戦うスポーツと言われますが、その意識が一層強くなった。同じ仲間として精いっぱい応援したい」
RYO(20)は大好きな中田選手のユニーホームを着て誇らしげだ。
NHKのW杯テーマ曲「チャンピオーネ」を歌っている。ジーコジャパンにとっても強力なサポーターだ。同曲は日本代表メンバーが発表された先月15日、オリコンチャートに1位で初登場。W杯ソングとしては史上初のNo・1ヒットとなった。
自慢のノドをからしてでも「サポーターの人たちと一緒になって声援を送りたい」という5人。ズバリ、豪州戦の予想は「3―0で日本」だ。「そのくらいド派手にいければ一気にいけそうだし、それができるチーム。前回のベスト16を上回るのは間違いなし!」と快進撃を確信していた。
◆オレンジレンジ 02年、沖縄県沖縄市コザの中学校の同級生らで結成。03年6月「キリキリマイ」でメジャーデビュー。第2弾シングル「上海ハニー」が40万枚ヒット。「ミチシルベ~a road home~」で初のオリコン1位を獲得。その後、シングルは9作連続1位を続けている。デビューからのCD、DVDの累計売り上げは1200万枚、昨年だけで計143億円を稼いだ。
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