極楽とんぼの山本圭一との契約を解除した吉本興業は19日、東京都千代田区の東京本社で記者会見した。極楽とんぼについては事実上の解散とし、経緯を説明しながら謝罪。しかし、山本本人はおろか、会社トップらも出席せず、報道陣から「社長が対応するべきでは」との厳しい声も上がった。
会見には、水上晴司取締役制作・営業統括本部長(52)と竹中功執行役員広報センター長(47)が出席。「関係各位、ファンの皆さま、茨城ゴールデンゴールズ、野球ファンの方におわび申し上げます」と謝罪の弁を述べた。
また、山本本人のコメントとして「たいへん申し訳ないことを致しました。本日をもってすべての芸能活動を中止することといたしました。関係各位には心よりおわび申し上げます」との文面を発表。極楽とんぼ解散については「一方が廃業になったのだから、コンビ名がなくなる。そういう(解散の)認識でいいでしょう」(竹中氏)との見解を示した。
18日に役員会議で解雇を決定。契約解除を伝えた際、山本は動揺していたが「事の重大さを理解してしっかり話をした」(水上氏)という。19日は北海道警による取り調べなどは行われず、現在は都内にいる。
会見には騒動の当事者の姿はなく、吉本側は「そこまで(山本)本人がまだ冷静になっていない。取り調べも残っている」と釈明。「会社として今後、本人に会見させる考えはないのか」と突っ込まれると「現在そういう予定はたてていません」(竹中氏)と消極的。
「球団へは仕事がオフの時に趣味で参加している形」などと、責任を回避するような言葉も目立ち、今後は、会社として現場マネジャーやタレントへの教育を徹底させるとの説明に終始。社長らトップからの謝罪の言葉はなかった。
会見中に「萩本欽一さんが、チームを解散すると言ったそうですが」との情報が報道陣からもたらされると、幹部2人はしばらく絶句。事の重大さを再確認したようで「ぼくらもまだ整理ができていない。申し訳ございませんのひと言です」と述べるのが精いっぱいの様子だった。
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