故ジョン・レノンを敬愛するアーティストたちが一堂に会する恒例の「ジョン・レノン スーパー・ライヴ」が、今年は11月4日に東京・日本武道館で行われることが24日、分かった。未亡人で提唱者のオノ・ヨーコ(73)をはじめ、佐野元春(50)、平原綾香(22)ら豪華アーティストの出演が決定。なかでも注目なのが女優、宮沢りえ(33)で、名曲「イマジン」「ラヴ」の朗読を行う。
6回目を迎える「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ」が、今年も日本武道館で行われる。ビートルズ来日40周年という節目の年でもあり、ビートルズが唯一日本でコンサートを行った会場で、ジョンを敬愛するアーティストが一堂に会する意義は大きい。
なかでも話題を集めそうなのが、歌ではなく、朗読で参加する宮沢りえ。今回の出演は、ヨーコのラブコールで実現した。ヨーコは、りえが平成13年に「モスクワ映画祭」で主演女優賞を受賞した際に存在を知り、芸術家の故岡本太郎さんが生前に綴った「生きること、死ぬこと」「夫婦愛」などの詩の朗読活動を行っていることに注目していたという。
そこで、りえサイドにアプローチしたところ、りえも以前からジョンとヨーコの生き方に感銘を受け、2人が憧れの存在だったといい、「スケジュールを空けてでも、ぜひ出たい」と二つ返事でOKした。りえが平成2年にNHK「紅白歌合戦」に初出場した時、ジョンとデヴィッド・ボウイ(59)の共作曲「Fame」の日本語カバー「Game」を歌ったこともあって、縁を感じていた。
披露曲は、公演の主旨がアジア、アフリカの恵まれない子供たちに学校を建設するチャリティ公演であることを意識し、スタッフが用意した20曲のジョンの楽曲から、迷わず「イマジン」と「ラヴ」を選んだという。ヨーコはりえの心意気に感謝し、自らその2曲の訳詞をかって出たほど。
りえは「このチャリティーでジョンの強く生き続ける想いと、世界中の子供たちの無限に広がる可能性に出会うことをうれしく楽しく思います。そして、その気持ちをたくさんの人と分かち合いたいと心から願っています」とコメント。
過去5回の公演で54校の学校を寄付したヨーコも「今なお世界には、戦争や貧困によって学ぶことのできない児童が1億1300万人もいます。1人ひとりが夢を持つこと、それが世界を変えていく力になると信じています」とメッセージを送っている。
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