セクシー歌手、倖田來未(23)が、1つのメロディーに対して、まったく違う歌詞とアレンジをつけた2作品を10月中旬に、新曲として発売することが24日、分かった。タイトルは「夢のうた/ふたりで…」。女性の恋の運命を両極端に描いたバラード曲で、倖田の発案による企画。作詞から衣装、プロモーションビデオまでプロデュースした倖田は「初めての試みでしたが、幸せと悲しみが表裏一体だってことが表現できた」と自信を見せている。
異色シングル発売のきっかけは、倖田の一言だった。所属レコード会社によると、当初、新曲は幸せをテーマにしたバラード1曲を制作する予定だったが、6月上旬、倖田が作詞をするため、音源を聴いたところ、「このメロディーなら、幸せと悲しみの正反対の歌詞で創ることができる」とひらめきを口にした。
制作スタッフも倖田の案に納得し、急きょ失恋の悲しみを綴った「夢のうた」と、愛を育む幸せを優しく歌った「ふたりで…」の2曲を制作することを決めた。
1つのメロディーで歌詞とアレンジの違う曲を作ったケースは、平成13年にDo As Infinityが、「Desire」「CARNAVAL」を発売しているが、バラード曲では初めて。
しかも倖田は、ジャケットや中面ブックレットの衣装を提案したり、プロモーションビデオのストーリーなどを企画するなど初の本格セルフプロデュースに挑戦している。
「夢のうた」は、「花嫁姿で物憂げな表情をすると、いっそう悲しみが表現できる」とウエディングドレス姿に。「ふたりで…」は、「幸せの象徴であるピンクで楽しげに」と、淡いピンクのミニドレスでしっとりと両極端の恋心を表現。これから撮影に入るPVでも倖田が主人公となり、1人の女性の2つの運命を描いた物語風に仕上げる予定で、倖田の発案満載な1枚だ。
8月上旬に行ったレコーディングでは、かなりのこだわりをみせ、「夢のうた」では、わざと明かりを暗くして、強く切なく歌いあげ、「ふたりで…」は、テンポを落とし、優しく柔らかく歌うなどして、楽曲に魂を吹き込んだ。
倖田は、「初めての試みでしたが、幸せと悲しみが表裏一体だってことや、同じ女性でもこんなに違う表情をみせるっていうことを、ジャケットやPVでも表現できたかなと思います」と自信たっぷり。激しいセクシーパフォーマンスで“エロかっこいい”が魅力の倖田が、「明と暗」という対照的な女心を、じっくりと歌い上げた珠玉のバラード2曲に注目だ。
PR