俳優の故・松田優作さんの幻のライブ映像が初めて映像作品化されることが23日、分かった。11月3日発売のDVD-BOX「松田優作ALIVE~アンビバレンス~公式海賊盤」で、ミュージシャンとしての姿がよみがえる。
「探偵物語」「家族ゲーム」「ブラック・レイン」-。数々の名作を残して1989年11月6日にこの世を去った松田さん。歌手活動にも同じように力を入れていた。同DVDは「音楽活動の軌跡を多くの人に知ってもらいたい」と企画された。かつてライブの模様が映像作品化されたことはなく、今回が初の試み。スタッフが記録用に撮りためた秘蔵映像が用いられた。
収録されるのは1982年12月8日に大阪厚生年金会館大ホールで行われた「Live interior」の模様(全15曲)と、84年9月8日に渋谷LIVE INNで、同24日に新宿ツバキハウスで行われた「Live In The City’84」の模様(2公演で計17曲)。代表曲「YOKOHAMA HONKY TONK BLUES」や「灰色の街」などを熱唱する姿に加え、「イザラ」など未発表曲4曲も含まれている。
タイトルの「アンビバレンス」は「両価性」という意味。夫を象徴する言葉としてタイトルに付けた妻で女優の松田美由紀(44)は「愛と憎しみが同居し、また喜びと怒りも共存し、俳優でありミュージシャンであった男」と説明している。
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