人気歌舞伎俳優の中村獅童（３３）＝本名・小川幹弘＝が１２日未明、東京都内で車を酒気帯び運転した上、信号無視していたことが分かった。助手席には知人の女性がいた。警視庁世田谷署は道交法違反（酒気帯び運転）容疑で近く書類送検する方針を固めた。獅童はこの日夜、都内で記者会見し、涙ながらに「なんてばかなことをしたのだろうと心の底から思います」と謝罪した。
獅童の目がいつの間にか潤んでいた。「（警察から）家に帰って子供の笑顔を見ていたら、なんてバカなことをしたんだろうと心の底から思った。自分のあさはかさを痛感した。役者である前に人間として愚かだった」。終始、口を真一文字に平謝り。大切な家族を裏切る軽率な行為に自らのふがいなさを感じたのだろう。
取り調べを受けたのは１２日午前４時３０分ごろ、場所は世田谷区三軒茶屋１丁目の国道２４６号の交差点だ。渋谷方面から自家用車を運転中の獅童が赤信号を無視して走行。巡回中の警察官に停車を命じられた。車内に酒のにおいがしたため、検査すると呼気１リットル中０・３５ミリリットルのアルコールが検出された。車には女性が同乗していた。
獅童は前日の１１日夜、仕事先の海外から帰国したばかり。「帰りの飛行機の中でシャンパンを２杯飲んでいた。空港から一度自宅に戻り、仲間と食事をするため麻布の店に行った。その際、乾杯はしたが、ずっとウーロン茶を飲んでいた」と説明した。車に乗っていた女性については「いつも会う仲のいいグループのメンバー。酔っていたので送っていっただけ。誤解を招く行動をして反省している」と話した。
自宅でトラブルの一部始終を愛妻・竹内結子に話した。「びっくりしてました。乗っていた女性は、妻も知ってる一般の方です」。売れっ子俳優が支払う代償は大きい。現在、収録が進んでいるＮＨＫのドラマ、出演中のＣＭなどすべての仕事を辞退する意向。「ゼロから出直したい」とキッパリと話した。
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