女優、黒木瞳(45)が今夏、新境地を披露する。ライフワークとする主演ミュージカル「MAMA LOVES mamboIV」の稽古を16日、都内でスタートさせた。見どころは初挑戦のフラダンスで、サンケイスポーツの取材に「腰を振ればいいと甘く考えていました」と苦笑しつつ、「新しい黒木瞳を楽しんでいただければ」と約1カ月後に開幕する舞台での好演を約束。脚線美とナマ黒木の魅力を全開させる。
稽古場に裸足で立ち、ひとつひとつの動作を確認しながら、優雅に手と足を動かしていく。笑顔を見せながらも、“瞳”は真剣だ。
「フラダンスは言葉を踊りにするという踊り。手話というか、しゃべるように踊るんです。腰を振ればいいと軽く考えていましたが、大地を踏みしめるように踊り、腰はゆったり波のように揺らして、木や山などを手で表現する…。途切れない動きで、簡単と思っていたのがやり始めたら大間違いでした」
宝塚を含め、女優人生で初の挑戦。昨年末から正月にかけて本場ハワイでも稽古を積み、この日日本で本格的な稽古をスタートさせた。
話題の映画「フラガール」(9月23日公開)がフラダンスを取り上げるなど、最近はフラダンスブームでもあり、タイムリーな挑戦に「型を決めるポーズがなく、ずっと揺れていなければいけないところが難しい。意外と腰や膝に負担もありますし」。こう苦労点をあげながらも「足腰は強くなるし、いつも笑顔で元気になれる。年配の方まで幅広い方々にいいと思います」と徐々に魅了されている様子だ。
「MAMA-」は、宝塚歌劇団で初舞台を踏んだ昭和56年から20周年にあたる平成12年にスタートした主演ミュージカルコメディー。今回がシリーズ第4弾となり、オープニングとエンディングで華やかなショータイムを披露。目玉がフィナーレでのフラダンスだ。
前作の平成16年上演の第3弾では宝塚退団後、タップダンスに初挑戦。そして新作ではフラダンスと、常に新境地を開拓している。かねてから「ライフワークにしたい」と公言する「MAMA-」は「タップダンスやフラダンスとか、いろんなことができて女優冥利に尽きます」と役者魂を燃やす舞台。
「今回も芝居に歌に踊りにととっても楽しみ。限界に挑戦して、新しい黒木瞳を楽しんでいただければ」と多面体で魅力を全開させる。
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