あれから10年…。俳優石田純一(52)が29日、都内で米倉涼子主演(30)のフジテレビ系のドラマ「不信のとき」(7月6日スタート、木曜午後10時)の制作発表に出席した。同ドラマはテーマは不倫。「不倫は文化」の名言を残した石田の発言が注目されたが、期待は裏切らない。いきなり、「96年に『不倫は文化』と言って、皆さまにたたかれました。あれから10年…。あのころは不倫はマイナーで批判されましたが、06年は不倫はメジャーになり、恋愛の1つのカテゴリーになりました」とあいさつした。
世紀をまたぎ「不倫はメジャー」とパワーアップした石田に、会場がどよめいた。主演女優以上の注目度にフジテレビ関係者は慌てたが、リップサービスは衝撃的な方が記事になることは、何度も渦中を経験しているから知っている。不倫騒動までは同局のトレンディードラマに数々出演した過去の栄光を例に挙げ、「あの発言で連続ドラマを追い出されました。不倫でフジのドラマを追い出され、不倫のドラマで帰ってくる。感慨ひとしおです」。不倫騒動後の10年でドラマ、CMなど約30億円分の仕事を失ったと指摘されるほどの苦境を、笑って振り返れる、たくましさを見せつけた。
ドラマでの石田の役は、妻と愛人の間に悩む石黒賢(40)を励ます友人役。それでいて福田沙紀(15)演じる若い歌手に恋心を抱く。石田は「人間は何歳になっても恋はしたい。男はバカだ、と見てほしい」とサラリ。劇中で恋愛のうんちくを語る場面もある。人生の浮き沈みを知るからこそ、恋愛ドラマに欠かせない人になった。
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