人気コミックが原作のファンタジー映画「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」(監督・水田伸生監督、原作・一色まこと)が19日、全国218スクリーンで封切られた。配給の松竹によると、興収20億円を狙える絶好のスタートとなった。このほどスポーツ報知のインタビューに応じた“天才子役”の須賀健太(11)は「自分の素に近くてやりやすかった。神様が決めてくれた役だと思った」と胸を張った。
天才子役の初主演映画が封切られた。昨年末の報知映画賞など各映画賞を総なめにしたヒット作「ALWAYS 三丁目の夕日」の淳之介役で、日本中を感動の渦に巻き込んだ須賀健太。今作では交通事故をきっかけに、幽霊が見える“能力”が身に付いたわんぱく少年・花田一路(いちろ)を演じた。
主演には自ら立候補した。「偶然、テレビアニメを見ていた。すごく面白くて、深夜放送なのに寝ずに見ちゃった。自分みたいだと思っていた」。一度はスケジュールの都合で水田伸生監督(48)のオファーを断ったが、偶然にも時間が空き、「やりたい」と猛アピール。役をつかみ取った。
「いままでは病弱な役ばかり。でも、本当は僕、わんぱくなんです。だから大丈夫だと思いました」。毎朝、頭をツルツルにそり上げ、ロケ地となった広島県竹原市の忠海(ただのうみ)地区を走り回った。嵐の中の船上シーンでも熱演を披露。いままでのイメージとは正反対のたくましい「須賀健太」を見せつけた。「本当に楽しかった。神様が決めてくれた役だと思った」
素顔は普通の小学6年生。しかし、ひとたび役に入ると、大人顔負けの集中力を発揮する。4歳で子役デビューしており、芸歴は8年目。日テレ入社後、数多くのドラマや舞台の演出を手掛け、今作が初メガホンとなる水田監督も「シナリオの読解力がすごい。質問も次元が違う。生意気なことを言われてムカムカしましたよ(笑い)」と舌を巻く。
天才子役の名をほしいままにしているが、当の本人は「普通にやっているだけ」とどこ吹く風。「いろんな人と会えて、話ができて、いろんなキャラクターが演じられてうれしい。だから、この仕事はずっと続けていきたい」と、あくまで自然体だ。ファンにサインをする際、「太」の「、」を「☆」と書く。「スター(星)になるぞ」の思いが込められている。
◆初日あいさつ「最高でーす」 須賀はこの日、東京・東銀座の東劇で初日舞台あいさつを行った。“共演”した犬のジロを連れて登場した須賀は「映画は面白かったですか?」と観客に質問。客席から「最高でーす!」と声が上がると、「ありがとうございます」と、とびきりの笑顔を見せた。
一路の母・寿枝を演じた女優・篠原涼子(32)は「肝っ玉母さんを爽快(そうかい)な気分でやらせてもらった。普段、使ってない言葉づかいをしていたので、クセになりっぱなしで困ってます」。父・大路郎役の俳優・西村雅彦(45)は「すべてのシーンに魂を込めました」とあいさつした。
初メガホンの水田監督は「テレビはお客様の姿を実感できない。疑心暗鬼なまま演出していた。映画は本当にいいなと思った」と言葉を詰まらせた。配給の松竹は興収20億円を見込んでおり、海外配給も目指している。
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