人気テレビシリーズの映画化「大奥」(監督林徹)の製作発表会見が20日、東京・赤坂プリンスホテルで行われた。劇中に登場する江戸城の御鈴廊下が舞台上に再現され、主演の仲間由紀恵(26)、井川遥(30)らキャストが着物姿で登場。まるでファッションショーのような華やかなムードとなった。撮影で使用する衣装は、日本映画としては破格の1億円以上を費やして新調する。
井川、高島礼子(42)、松下由樹(38)ら女優陣のほか、及川光博(36)ら男性も着物に身を包み、1人ずつ登壇。最後にステージ上のパネルが左右に開くと、大奥を象徴する御鈴廊下が広がり、黒地の着物姿の仲間が登場。くるりと一回りしてポーズを決めるなど、まるで着物ショーのような美の競演に、出席した関係者、報道陣からため息がもれた。
赤坂プリンスホテルの最も広い宴会場を借り切り、御鈴廊下をイメージした奥行き約10メートルのセットを製作。テレビ版で使用した打ち掛け約30点が展示され、会場を華やかに彩った。
この日の着物は出演者が各自準備したものだが、撮影で使用する衣装には1億円以上を費やす予定。日本映画では破格の金額で、製作するフジテレビの亀山千広・映画事業局長は「ジャパニーズ・ビューティーを出したい」とこだわりを見せている。
また、琵琶湖の湖畔に江戸の町のセットを造る予定(詳細は未定)。大火が起きるというストーリーで最終的には燃やしてしまうが、東京ドーム1個分ほどの広さで建設費用は1億円以上。ほかに東映京都撮影所に御鈴廊下を再現するなど、美術だけで3~4億円をかけるという。
仲間は現在、NHK大河ドラマ「功名が辻」に出演中。「大奥」テレビシリーズには出演していないが「戦国時代とはまた違い、時代劇の美しさや人の思いを感じさせてくれる大好きな作品。素晴らしい着物を着て豪華な世界に入っていけることも楽しみ」と笑顔で話した。9月中旬から撮影。製作サイドは海外公開も視野に入れている。12月23日公開。
≪全27局女子アナも出演≫亀山氏は映画にフジテレビの女子アナウンサーが出演する可能性について「フジと系列各局の全27局の女子アナを出演させようと準備を進めているところ。少なくとも各局1人ずつなので、全部で30~40人程度」と明かした。人選中で役どころは未定だが「廊下に並ばせるくらいで、主要な役はないでしょう」と話した。
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