すべてにおいて層の分厚い米国で、日本人シンガーやグループが“成功”と呼べる業績を収めるのは至難の業だ。当初はアニメ(Hi Hi Puffy AmiYumi)に注目が集まったPuffy AmiYumi(パフィー)だが、米国ツアーも板についてきた彼女たち、海外音楽メディアが2人を取り上げる機会も増えてきた。
進出のきっかけとなったアニメに関するサイトのほか、ポップ音楽メディア、北米コンサート情報といったサイトでも話題になっている。また、日本からも訪問者が多いYoutubeへの投稿も相変わらずだ。今月には新作『Splurge』がリリースされる予定で、これに伴った米ツアーが7月8日から行われることに。
LiveDailyなどでは“日本の文化現象”、そして、テレビに留まらず“フィギュアからシューズ”まで幅広く人気のアーティストと紹介している。加えて、グループ名をPUFFYからPuffy AmiYumiに変更したのは、P.ディディことショーン・コムズ(彼の愛称は“パフィー”)に訴えられることを怖れたからといった視点も伝えている。
全米チャートでブレイクした坂本九、ラウドネスといった歴史的なアーティストや、完璧な語学力を武器にメディア出演を行なったUTADA(宇多田ヒカル)のようなシンガーと違って、異文化を越えた共通の興味をベースに、じわじわとアメリカ文化に浸透していった彼女たち。この夏のニュープロジェクトに期待が集まりそうだ。
公式サイトによれば、世界110ヵ国以上で放送されている「ハイ!ハイ!パフィー・アミユミ オリジナル版」が、6月5日からカートゥーン・ネットワークにて放送がスタートした。米ツアー日程は7月8日のフィラデルフィアから19日のクリーブランドまで。8作目となる『Splurge』は6月28日に発売される予定だ。
T.Kimura
▼ PUFFY
http://www.barks.jp/artist/?id=52001820
▼ LOUDNESS
http://www.barks.jp/artist/?id=52004487
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